今回は、アンティークタイプのダイニングチェアの座面の劣化・汚れの修理のご依頼をいただきました。

このダイニングチェアは、30年以上前のご結婚時にいのくち家具にて購入されました。前脚の象嵌と後ろ脚のゆるやかな曲線のデザインが大変気に入られており、座面の張替えをして長く利用したいとのことでご依頼をいただきました。

チェアは全部で4脚あり、修理したい箇所について詳しく伺い、状況を確認しました。フレームは、キズやガタつき等はなく良好でしたが、4脚とも全体に汚れがあり、座面のウレタンがへたっていました。座面の張地に破れはないが一部に毛羽立ちが見られ、前角面が薄くなっていました。

状況を確認した上で、2つの修理が必要なことがわかりました。

①座面（張地）の張替え

②ウレタンの交換

お客様に張地のご希望を伺うと、当時は明るいイエローが気に入っていましたが、長く使っていると全体に黒ずんでしまったので、色調を汚れが目立たないシックな色合いのものにし、薔薇の花のデザインが好きなので取り入れたいとのことでした。

座面については張地サンプルをお持ちし、一緒に選びました。

薔薇の花のデザインが好きで取り入れたいとのことでしたので、サンゲツ/ジョセフィーヌをおすすめしました。最後までグレー色とワイン色で悩まれていらっしゃったので、それぞれ２脚ずつの張替えを提案させていただきました。

4脚全てを同一張布で仕上げることで統一感を生みますが、今回のように2脚ずつ同柄異色の張布で張替えることで同色を２脚づつ対面で置いたり、交差してレイアウトしたりという別の感覚で楽しんでいただけます。

張替え前の飾りが張地と同系色で目立たなかったため、今回は張地が引き立たせ、メリハリが出るように、座面ぐるりの飾り模様もいくつか提案させていただきました。その中から高級感のあるゴールドのものをお選びいただきました。

修理後、仕上がりを確認いただき、お客様からは「張地サンプルを見たイメージよりも綺麗にできていて嬉しいです。」「座り心地も以前と比べ柔らか過ぎず、長時間座っていても疲れません。テーブルと合わせてみても、以前より増してマッチしています。」と大変ご満足いただけました。

今回のお客様のように愛用しているものを可能な限り利用したいという方は多いと思います。修理についてお悩みの方は、是非いのくち家具のスタッフにご相談ください。

これからダイニングチェアやその他家具の購入を検討されている方への家具選びのポイントや家具の修理を検討されている方のために今回の事例が参考になればと思います！

些細なお悩みでも構いませんので、家具のことならなんでもいのくち家具までご相談ください。