作業内容
修理対応者より
今回は、15年間利用しているダイニングテーブルのキズ・汚れの修理をしたいということがきっかけで、いのくち家具に初めてご来店いただいたお客様からのご依頼です。
ダイニングテーブルは他店購入の商品で、WEB検索で家具修理について探していたところ、いのくち家具を見つけていただいたとのことでした。
ダイニングテーブルの天板表面のツヤがなくなり、水拭きをしてもベタつきが取れない状況で、よく見ると接着剤が付着したような跡もございました。
買い替えという選択肢もございましたが、お客様から「お子様が勉強で使用されていた思い出のテーブルだから」、「デザイン・質感が気に入っているので長く使用したい」、「ダイニングセットの4脚のチェアはまだ使えるので、テーブルも同じセットのもので使用したい」とご要望を頂きました。
御見積りをさせていただいた結果、新規購入よりも修理の方が費用も抑えられるということもあり、修理を行うことになりました。
↑接着剤が付着したような跡
〈修理したダイニングテーブル情報〉
素材:オーク材(ナラ)
塗装:ウレタン塗装
状況:ナチュラルカラーのため傷や汚れが目立つ
※特に大きな傷はないが、経年劣化でザラつきとベタつきあり
ここからは今回の修理についてご紹介します!
お客様からも「キズは消えないと思うが、表面がなめらかになれば良い。」と伺っており、天板の表面を削り磨いていく、天板塗装の修理を行わせていただきました。
聞き慣れない天板塗装の工程と普段から行っていただきたいお手入れ方法をご紹介します。
大切なテーブルを長持ちさせるためにも参考にしていただければと思います。
〈今回の修理内容〉
・天板塗装
①天板表面の塗装をサンダー(研磨機)できれいにはがす
②天板表面に下地の塗装を行う
③塗装した塗膜表面は凹凸があるので、目の細かいサンドペーパーで研磨する
④再度塗装する
※状態によっては③④の工程を2~4回繰り返す
⑤仕上げの塗装を行い完成
※変色を防ぐため紫外線を避け、細かいほこりの付かない塗装室で作業する
テーブルのお手入れ方法は特別なことは不要です。
普段から『水拭きの後に乾拭き』を徹底していただければと思います。
ただし、アルコール除菌スプレーを使用される場合は、その後の『水拭きの後に乾拭き』を徹底してください。アルコール除菌スプレーの噴霧後にそのままにしておくと、塗膜に影響し、ツヤがなくなったりザラついたり、ベタつきの原因になってしまいます。
※素材や塗装によって推奨のお手入れ方法は異なります。
今回のお客様はこまめにお手入れを行われていたということで、汚れが比較的少ない状況でした。
修理後、お客様からは「表面がツルツルになり、くすみも消え明るくなりました。お手入れも続けます!チェアに不具合が出たときにはまた修理をお願いします。」と嬉しいお言葉をいただきました。
今回のお客様のように、普段から家具のお手入れを行っていただけると、家具を長くご使用いただけます。
費用面もございますが、思い入れのある家具を長く使っていくためにもお手入れを習慣にしていただければと思います。
「この家具はどうお手入れをしたらいいの?」と思われた方は、
お気軽にいのくち家具のスタッフに相談していただければと思います。
これからダイニングテーブルやその他家具の購入の検討されている方の家具選びのポイントや
家具の修理を検討されている方のために今回の事例が参考になればと思います!
些細なお悩みでも構いませんので、家具のことならなんでもいのくち家具までご相談ください。