以前お客様の納品事例でご紹介した桐タンスが護国神社に奉納されることになりました。
紹介記事:https://www.inokuchikagu.co.jp/3087/
弊社にて桐タンスの洗い(修理・修繕をして新品同様に蘇らせること)をさせて頂いたのですが、
ご依頼者のS様が親しくされている広島護国神社の宮司さんとお話しされていた時に、その桐タンスの話題になったそうです。
S様「桐タンスは浅野藩に仕えていた絵師をご先祖様に持つ私の友人の物で姪の娘さんに差し上げる予定だったのですが話がなくなったんです」と話されると、
宮司さん「それなら是非、譲っていただけませんか。かつて城主だった浅野氏もきっと喜ぶと思います」という事になり、
ご友人とも相談の上、奉納の運びとなったそうです。
なぜ奉納?と思われたと思うのですが、この桐タンスにはまだお伝えしていないエピソードがあります。
経緯もざっとご説明しますね!
①S様から桐タンスの修理依頼(S様のご友人のお母様の形見の桐タンス)
②実はこの桐タンス原爆を乗り越えて使われていた
③ご友人が神戸に移り住んでいて広島に戻る際、引っ越し先に置き場がなく設置が難しい状況。
④それを聞いたS様が預かった。
⑤実はS様のご友人が偶然40年前に家具職人をしていた時に修理をしたタンスと判明!
⑥そういう昔話をしていてだったらもう一度綺麗にしよう!という事になり弊社に修理依頼。
という流れがありました。
で、④のS様が預かった際に、タンスの奥からご友人の祖母の法名と写真がでてきました。
その法名がとても立派なもので、ご友人に聞いたところ、祖母は浅野藩の絵師だったという事が判明。
その流れで護国神社がぜひ、預からせて欲しいという経緯になりました。
と、いう事で広島護国神社にさっそく持っていかせて頂きました!!
広島の方なら誰もが知っている広島護国神社。
まさか納品で伺うとは思っていませんでした(笑)
様々な道をたどった桐たんすですが、いい場所に落ち着き、ご先祖様もきっとお喜びのことと思います♬
なかなかこの様なエピソードは少ないのでご紹介させて頂きました。
修理を承った弊社としても皆様に喜んで頂けたようで本当にうれしく思っております。